優しさの伝道師

2005年3月8日
2月が過ぎ、3月が来た。
激動の日々が過ぎていく。

会社に入って、今までで一番忙しいのではと思う。
徹夜も週に二回。土日も仕事。

3月も休みは3日あるかないか・・・
そろそろ倒れていいですか?

そんな風に言いたいものです。

2年目でリーダーはなかなかおつなものです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ある会社に面接しに行きました。
クリエイティブテストを突破して、
面接までたどり着きました。

そこの会社は
とにかく自分の仕事を世の中に呈示し、
その反応が自分の収入になるというもの。
うまくすれば1千万も超えるというが。。。

面接を受けてみると
対象が幅広く、世の人に
白い目で見られそうな仕事だということが
はっきりわかった。
それでもうちにくる?みたいな言い方してるし。
仕事として割り切ればできるから。とも言ってくる。

お金をとるか、世間体をとるか。
どっちかだ。

30歳の制作の人と話したが
あきらかに能力的に自分のほうが上だと悟った。

まあ、とりあえず、ゆっくり考えてみよう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
人が社会が好きになった瞬間。

以前、自分の家の近くで、胴輪をつけた迷い犬を見つけた。
アパート住まいの自分にはどうしてやることもできず、
思い切って、市役所にメールをした。
「なんとか助けてやってください」と。

半月経った今日、僕の携帯が鳴った。
「市役所の者ですけど、この前頂いたメールの件で・・・」

完全に忘れていた自分は、はっとした。
「あ、迷い犬のメールですか?」

市役所の人は、
受話器越しにその人の顔が浮かぶくらい優しさを含んだ声で
「保健所や市民のネットワークで探しているのですが・・・まだ見つからないのです。もう少し詳しい情報を教えていただけますか?」

「あっ、はい。色は・・・で、尻尾は・・・な形で・・・」

「ありがとうございます。こちらも引き続き探して見ますが、ぽんたさんのほうでも見かけたら、すぐに電話ください」

と。

携帯のボタンを押す。
電話が切れる。
声はもう聞こえない。
しかし、僕の心の中で、
言葉にならない、丸い丸い何かが
ふわふわと生まれて、すこしづつ動いている。

18時。仕事場のラウンジからは、
東京が一望できる。
黄昏色に染まった街全体が
ひとつの集合体に感じられる。

優しさは、すべてを包むことができる。
誰かを思い生きて行く。

忘れかけていた想いを思い出させてくれた。
迷い犬は、僕にとって、
優しさの伝道師だったのかもしれない。

今日、いつもの家で、
あくびしている君の姿を想像しているよ。

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