ゆるぎない誓い

2003年1月19日
ふむふむ、充実した日であった。

もちろん大学の勉強ではなく、
一日中文学と映画に浸っていた。

去年トニー賞をとった、
アーサーミラーの「セールスマンの死」
を一気に読み終え、
1950年代のアメリカの時代背景と
その当時の家族のあり方について
心で感じることができた。
当時の人がどういうことで悩み、
どういうことに喜びを得て、
人生をどのように捉えていたかをはっきりと。

今のこれからの日本にもしかしたら
かぶるところが多々あるかもしれない。

これは演出家によってかなり個性あふれる舞台に
なるんじゃないかな。一度舞台を見にいきたいもんだ。

そして、そのまま、去年度の新人優秀戯曲賞作品集を読む。アーサーミラーの芸術作品に比べると
ほんとよみごたえがまったくない。と、こんな
酷評しつつも、自分も去年これに応募して作品
出して、落ちてるからな〜何もいえないた。

結果を出せてないものが、批判することは
許されないが僕のモットーだから。

計8時間に及び3作品を読破。そしてBS2で夜中にやっていた、「シンレッドライン」を見る。
第二次世界大戦を舞台にアメリカ軍が日本軍を成敗するお話だけど、ハリウッドに見られるようなアメリカ至上主義は見られず、戦争を通して同じ人間どうしが殺しあっている悲惨な現実をうまく詩的に
描き出している。これ見たのは2回目だったけど、よかった〜

3時間の鑑賞のあと、夜中4時に外に出て、
近くの公園を歩く。まだ頭に残る余韻を
ゆっくりとかみしめながら味わっていた。

夜空は灰色の雲で覆われ、星は見えない。
今日は天気が悪いのかな?

少しずつギブスで固定された足首も治りつつある。
ので、今日は外に出て動こう。
動くっていったって、まずは美容院行って
それから、どこか静かに落ち着けるところにいこうかな。例えば美術館。

大学3年のときに受けた授業を思い出した。
日本の芸術についての講義で、
近代美術館に行ってレポートを書いたこと。
授業受けている人たちと先生と美術館前で待ち合わせして、みんなで一緒に入り、そこからは自由行動。そのときの催しは陶器であった。
有名な人の作品があって、その人曰く
「陶器は使用してこそ機能を果たすものであり、芸術作品となりうるのである。」
と、確かにそうだよね、芸術の外面性と内面性のどちらを重んじるかによるんだけど、それはその人によるもの。そして、その人の陶器はすべて渦を巻いていた。
「渦を作り、回ることは自然なことであり、そこに力強さが生まれる」
うんうん、それはわかる。この地球だって宇宙だって、電子だって回っているんだから、すべての根源と言っても過言じゃない。と僕は思うので、そこはレポートでかなり強調して書いたと思う。

思い出すと楽しかったのだ。自分で興味持ったもの
に対して、自ら進んで接触し、考え、そして調べる。これって研究の醍醐味。
でも、うちの物理じゃそんなわくわくさせてはもらえず、興味は薄れていった。
自分で、宇宙論や素粒子論はかなり勉強していたな〜

好奇心沸いたら、ぽんたを止めることができません。
唯一とめることができるのは自分自身。
己が自己満足に陥ったときに、火は消える。
でも、すぐにまた火つくけどね。

金曜に2年間の演劇実習を終え、これからは
環境なくして自ら進んでいかなければならない。
そう思い立って、すぐに戯曲を読み漁っていたのであります。
切羽詰って鬼気迫って臨めば
短時間で自分をステップアップさせられるだろう。

今日からが本当の僕の演劇人生の始まりです。
ここに誓いの文を書き留める。

いついかなるときも演劇を生活の基とし、
いついかなるときも人生を演劇によって豊かにし、
いついかなるときも消えることのない演劇の火をともし、
いついかなるときも表現者として人々に伝えていき、
そしてより自分自身と人間というものを演劇を通して知るために努力を惜しまないことをここに誓う。

2003年1月19日 ぽんた


ってな感じなんだけど、
その他のこともおろそかにしてはいけないので、
支障をきたさないように努力します。



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